1.道路の歩き方 2.交差点の渡り方 3.通学路 4.まとめ 5.母親と登下校の練習(後日実施)
その10.学校へ通う道(入学をひかえた幼児の交通安全教室)
1.入学をひかえ、色々な交通のきまりがあることを知らせ、安全な行動ができるようにさせる。 2.学校へ行く道順を理解させ、1人で登下校ができるようにさせる。
-進め方-
1.道路の歩き方
- ◆学習内容
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・道路の正しい歩き方について話を聞く。
- ●指導上の留意点
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・人は右、車は左側を通行することを知らせる。 ・歩く時は広がらないで、歩道をさっさと歩くことを理解させる。 ・道路の右はしを一列になって歩くようにさせる。 ・道くさや追いかけっこなどをしないように約束をさせる。
2.交差点の渡り方
- ◆学習内容
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・信号機のある交差点の正しい渡り方について話を聞く。 →横断歩道の渡り方。
- ●指導上の留意点
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・信号が赤や黄色、または青信号点滅の時は、歩道で一歩さがって次の青になるまで待つようにさせる。 ・横断歩道は、手を上げて、左右の安全を確かめながら、渡るように教える。 ・横断歩道は真ん中を、さっさと渡るようにさせる(自転車のマークの所は歩行者は通らないことを理解させる)。
3.通学路
- ◆学習内容
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・学校へ通う道(通学路)を覚える。 →大通りに出るスーパーの角 →自動車修理工場の角 →駐車場の出入り口 →工事現場
- ●指導上の留意点
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・小学校に行く途中、どんな所を通るか個々に問いかけ話をさせる。 →ポスト、スーパー、パン屋、公衆電話 ・途中危ない所はどこか、道の周りの様子について話を聞く。交差点、店の角など、とび出ししないよう気をつける場所を理解させる。 ・通学路の周りの様子を覚えておくようにさせる。 →ガードレールのある所 →郵便ポスト →交差点 →自動販売機のある所 →踏切 ・決まった道を安全に急がないで歩くようにさせる。 ・園児一人一人事情が異なるので、詳しく個別指導により理解させる。
4.まとめ
- ◆学習内容
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・模擬交差点を使って歩行練習をする。 →交差点 →横断歩道 →歩道橋 →踏切の待ち方
- ●指導上の留意点
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・歩行の練習を通して、正しい歩行の仕方を身につけさせる。 ・小学校に行く時、帰る時の約束を決めさせる。 →右側を歩く----歩道・路側帯 →信号を守る----止まれ・進め・注意 →横断歩道-----渡り方と待ち方
5.母親と登下校の練習(後日実施
- ◆学習内容
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・母親と一緒に登下校の練習をする。
- ●指導上の留意点
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・家から小学校までの時間を計って後日の参考にするよう母親に記録させておく。 ・途中の危険箇所、目標物など、母親が指導するようにさせる。
この指導事例は月刊誌「交通安全教育」の中の“教育現場ですぐに役立つ展開例”をもとに当協会においてインターネット向けに再編集したものです。詳しくは同誌1998年1月号をご覧下さい。
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