一般財団法人日本交通安全教育普及協会

その9.交通公園での体験を通した幼児の交通安全指導

指導項目

1.約束とカードゲーム(5分) 2.信号機のない道路の安全な渡り方(10分) 3.手を上げての横断方法を練習する(10分) 4.横断の練習をする(10分) 5.まとめの紙芝居(5分)

指導のねらい

1.信号機のない道路での横断方法を身につけさせる。 ・車が完全に止まってから手を上げて横断する。 ・左右の安全の確認、渡るタイミングを覚える。 2.横断歩道について理解させる。

-進め方-

1.約束とカードゲーム(5分)

◆学習内容

・楽しい交通安全教室の約束をする。 ・カード合わせゲームをする。  →交通指導員の人達と一緒になって交替で楽しくカードゲームをする。

●指導上の留意点

・みんなで楽しい会にするよう約束する。 ・板に取り付けた12枚のカードをめくって、同じ絵のカードを2枚合わせる。 ・手を上げさせて、2枚のカードを選ばせ、同じ絵が出たら拍手させる。 ・カード(30cm×25cm)は2枚ずつ6種類用意する。  →絵の内容《赤いりんご・黄色いとうもろこし・緑色のきゅうり・金魚・蛙・小鳥 等》 ・カード合わせを通して信号機の色を覚えさせる。

2.信号機のない道路の安全な渡り方(10分)

◆学習内容

・信号機のない道路を渡る時に、「危なかった」と思ったことを発表する。  →「横断歩道を渡らなかったので、とても怖かった」横断歩道を見つけて渡ることの大切さを知る。  →「車が自分のすぐそばで止まって、恐ろしかった」車が完全に止まってから渡ることを確認する。

●指導上の留意点

・交通指導員も幼児の中に入って、発表を補助する。

3.手を上げての横断方法を練習する(10分)

◆学習内容

・手を上げて横断歩道を渡る練習をする。  →手を上げて運転手に合図をする。  →左右の安全確認をする。

●指導上の留意点

・交通指導員が模擬横断歩道の両端に立って幼児を2人1組で順番に渡らせる。 ・よく理解していない幼児には、具体的に分かりやすく個別指導するように配慮する。

4.横断の練習をする(10分)

◆学習内容

・道路を使って実際に渡る練習をする。  →指導事項  (左右の安全確認、右手を上げて運転手を見る、渡るタイミング)

●指導上の留意点

・交通指導員を中心に班別に分けて、渡り方を練習させる。 ・車が止まってから、運転手にはっきり分かるように目を見て合図をするよう教える。 ・渡る時、車が来ていないかどうか、もう一度確かめさせる。 ・何回も繰り返し練習をさせ、自信が持てるようにさせる。

5.まとめの紙芝居(5分)

◆学習内容

・交通指導員のお姉さん達の作った紙芝居をみんなで鑑賞する。  →交通のきまり  →道路は危険がいっぱい ・並んで「ありがとうお姉さん、また来てね」と挨拶する。

●指導上の留意点

・とび出し、道路の渡り方などについて、紙芝居を使ってまとめをする。 ・紙芝居を楽しく最後まで鑑賞するよう指導する。 ・楽しく一緒に活動した思い出が残るよう幼児達に挨拶する。

この指導事例は月刊誌「交通安全教育」の中の“教育現場ですぐに役立つ展開例”をもとに当協会においてインターネット向けに再編集したものです。詳しくは同誌1997年12月号をご覧下さい。

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