1.歩道の清掃 2.交通事故多発現場における事故の概要説明 3.交通事故多発現場における体験学習 4.まとめ
その7.交通事故多発現場における体験学習
1.道路に空き缶、ごみ袋など投げ捨てないよう交通マナーの向上に努めさせる。 2.交通ルールを守ることが事故防止につながることを理解させる。 3.体験学習を通して横断歩道を安全に渡れるようにさせる。
-進め方-
1.歩道の清掃
- ◆学習内容
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・2班に分かれて交差点を中心に清掃活動をする。 ・道路上の空き缶などが危険であることを理解する。 ・清掃活動を通して、道路を利用する場合の交通マナーについて考える。(空き缶のポイ捨て等)。 ・運転者に対する交通マナー向上のための手段を考える。
- ●指導上の留意点
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・車道には危険なので出ないよう配慮する。 ・軍手を必ず着用させる。 ・歩道、車道に散らばった空き缶などがどのように危険であるかを清掃活動を通して理解させる。 ・運転者に対する交通マナー向上を呼びかける手段(方法)を考えさせ、参加者自身の意識づけを図る。 ・ごみは交差点の隅1ケ所に集めさせる。
2.交通事故多発現場における事故の概要説明
- ◆学習内容
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・交通事故多発現場での事故の内容について警察官の話を聞く。 →"車は止まってくれるだろう"は禁物。
- ●指導上の留意点
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・最近の現場(交差点内)で発生した事故について。 →歩行者と車。-車はすぐに止まれない。 →自転車と車。 →自転車の飛び出しによる事故。(安全確認をする)。 →横断は信号1回待つゆとり。 →車の場合、低速走行による無意識の脇見が危険。ちょっとした油断から追突事故を起こすケースが多いことを知らせる。
3.交通事故多発現場における体験学習
- ◆学習内容
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・信号に従って交差点内の横断歩道を渡る。 ・ふざけたり、隣の人と話しながら渡るのは危険であることを理解する。 →横断歩道を渡る体験を通して道路の安全な渡り方を覚える。
- ●指導上の留意点
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・安全に横断する方法を身につけさせる。 →信号が青になってから渡る。 →車が横断歩道の手前で完全に止まってから渡る。(安全確認) →片側2,3車線通行の場合では、特に止まった車の陰から別の車が走り出ることがあるので、今一度安全確認をする。 →横断は右、左、右をよく見てからさっさと渡る。
4.まとめ
- ◆学習内容
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・体験した内容と感想をまとめる。
- ●指導上の留意点
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・ノートに体験したことや感想をまとめさせる。
この指導事例は月刊誌「交通安全教育」の中の“教育現場ですぐに役立つ展開例”をもとに当協会においてインターネット向けに再編集したものです。詳しくは同誌1997年10号をご覧下さい。
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