一般財団法人日本交通安全教育普及協会

その4.高齢者と幼児の交通安全のつどい

指導項目

1.歌を歌う 2.交通事故多発場所の確認 3.危険箇所のチェックとピカピカタスキの仕上げ 4.危険箇所の確認とタスキの贈呈 5.事故防止の約束

指導のねらい

・自分の町の交通事故多発場所を理解させる。 ・高齢者と幼児の交流を通して、交通安全についての具体的な知識やルール・マナーを理解させる。

-進め方-

1.歌を歌う

◆学習内容

・みんなで「じいちゃんばあちゃん大好き」の歌を歌う。  →動作をつけて元気よく歌う。

●指導上の留意点

・敬老の日にちなんでお年寄りを招いた気持ちで楽しく歌うように雰囲気づくりをする。

2.交通事故多発場所の確認

◆学習内容

・交通事故多発場所について警察官から話を聞く。  →町の大型住宅地図の中の交通事故多発場所に赤のシールを貼る。

●指導上の留意点

・高齢者参加者の住宅シールが表示してある大型住宅地図を掲示しておく。 ・高齢者の交通事故について歩行者の事故が多いことに気づかせる。 ・交通事故多発場所を確認させ、注意するようにさせる。

3.危険箇所のチェックとピカピカタスキの仕上げ

◆学習内容

高齢者 ・地図の中のヒヤリとした場所に赤のシールを1人2枚ずつ貼る。  →歩行者としてヒヤリとした所(交差点・路上など)。 幼 児 ・敬老の日にちなんで交通事故に遭わないように心をこめてピカピカタスキ(安全タスキ)を作る。

●指導上の留意点

・赤のシールは、同じ場所に何人が貼ってもよいことを知らせる。 ・順番に1人ずつ地図に貼らせる。 ・ピカピカタスキに赤、青、黄のかざりシールをていねいに貼らせる。

4.危険箇所の確認とタスキの贈呈

◆学習内容

・地図を見ながら赤のシールの危険箇所をみんなで確認する。  →危険箇所ではどんな事故が発生しているか。人と車、人と自転車、車と車 など ・出来上がった黄色のピカピカタスキを幼児から高齢者に渡す。

●指導上の留意点

・たくさん貼られた所は重大危険箇所であることを参加者全員に分からせる。 ・幼児からピカピカタスキを高齢者の肩にかけさせる。

5.事故防止の約束

◆学習内容

・「交通事故に遭わないように気をつけてください」と「車に気をつけて事故に遭わないよい子になろう」と約束する。  →とび出さない。  →止まる、見る、確かめる。 ・幼児が全員で幼児交通安全クラブの歌を歌う。

●指導上の留意点

・高齢者の代表が幼児に対して話しかける。 -内容-  →とび出しはだめだよ。  →道路を横断する時の3つの約束は、止まる、見る、確かめる。  →よい子はみんな交通事故に遭わないように、約束を守ろうね。 ・幼児には高齢者へのお礼の意味で元気よく歌わせる。

この指導事例は月刊誌「交通安全教育」の中の“教育現場ですぐに役立つ展開例”をもとに当協会においてインターネット向けに再編集したものです。詳しくは同誌1997年7月号をご覧下さい。

一覧へ戻る