1.プロ運転手の体験談による夜間の危険性 2.車から発見されやすい歩行者の服装 3.反射材の効果と使い方の色々 4.自転車の利便性と危険性
その2.夜間の交通安全体験のつどい
1.暗幕設備を利用して強力フラッシュライトを自動車のライトと仮定した実演を行い、服装の色による見え方の違いや、種々の反射材による効果を体験させる。 2.反射材を実際に手に取ってみて、色々な使い方を考えたり、話し合ったりして歩行者や自転車の事故防止に役立てる資料として、活用するように努めさせる。 3.夜光タスキを参加者に配布して、常に夜間外出時に着用するよう意識づける。
-進め方-
1.プロ運転手の体験談による夜間の危険性
- ◆学習内容
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・プロの自動車運転手を招いて話を聞く。 →飛び出しの歩行者。 →無灯火自転車。
- ●指導上の留意点
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・道路に駐車している車の陰から急に飛び出すと危険であることを知らせる。 ・無灯火自転車は大変危険なことを理解させ、夜間は必ず点灯して走行するようにさせる。
2.車から発見されやすい歩行者の服装
- ◆学習内容
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・夜間、車から発見されやすい歩行者の服装について、実演を見ながら確認する。 ・明るい色の服 →白色と黄色がはっきり見える。
- ●指導上の留意点
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・実演を行い、車のライトを受けると、どんな色がよく見えるか調べ確認させる。(体育館) →明るい色、白色と黄色がよく見えることを理解させる。 ・目立つ明るい色の服装を心掛けさせる。
3.反射材の効果と使い方の色々
- ◆学習内容
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・実演を見ながら、反射材の効果を確かめる。 →反射材を活用すれば、一層ドライバーからよく見えることを知る。 ・反射材の着用と色々な使い方について話し合う。 →夜間の外出時は夜光タスキを着用する。 →反射材の色々な使い方を知る。
- ●指導上の留意点
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・実演を行い、反射材の効果を確認させるとともに、目立つ明るい服装と併せて活用すれば、より一層効果的であることを理解させる。 ・夜間の外出時は夜光タスキや、腕につける腕章なども手軽に使用できるので、気軽に着用するよう心掛けさせる。 ・反射材の活用例(首かざり・腕輪・帽子バンド・紙シールなど)を紹介し、積極的に活用するよう心掛けさせる。
4.自転車の利便性と危険性
- ◆学習内容
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・VTR「自転車くん 有難う」を鑑賞する。 →夜間も含めた安全な正しい乗り方を理解する。 →便利な乗り物も使い方によっては恐ろしい凶器となることを知る。
- ●指導上の留意点
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・夜間に自転車に乗る時は必ずライトをつけ、歩行者や対向車に自転車の位置を知らせるようにさせる。 ・夜の走行では、VTRの事例を参考にして、反射材を用いることにより、事故に遭わないよう心掛けさせる。
この指導事例は月刊誌「交通安全教育」の中の“教育現場ですぐに役立つ展開例”をもとに当協会においてインターネット向けに再編集したものです。詳しくは同誌1997年5月号をご覧下さい。
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