1.我が町で起きた交通事故の事例(5分) 2.指導員の平素の活動(15分) 3.グループ討議(15分) 4.グループのまとめの発表(10分) 5.本時のまとめ(5分)
その1.みんなに親しまれる交通指導員をめざして
1.指導員の仕事について理解し、各種協力団体(学校関係、市町村自治体、老人クラブ、婦人会交対協、母の会など)の開催する行事に参加協力し、集いを通して話し方、指導テクニックなどを身につけてもらうようにする。 2.交通安全についての基礎的知識、街頭活動における安全な歩き方、渡り方、誘導の仕方などグループ討議を通しての話し合いに参加し、自分の意見を発表するようにさせる。
-進め方-
1.我が町で起きた交通事故の事例(5分)
- ◆学習内容
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・我が町で起きた交通事故の事例について話を聞く。 →(注1)サンキュー事故(車と車) →横断歩道上で(車と歩行者) (注1)例えば交差点で、対向車が道路を譲ってくれて有り難いと思って右折する時に、対向直進車の脇から直進してくるバイクと接触する事故。 ・地域の事故多発点を知り、今後の指導に役立てるために記録しておく。
- ●指導上の留意点
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・事故の恐ろしさや、安全確認の大切さを理解させる。
2.指導員の平素の活動(15分)
- ◆学習内容
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・指導員の平素の活動について話を聞く (1)幼児と小学生 →横断歩道の渡り方、正しい自転車の乗り方 (2)中学・高校生 →自転車用のヘルメット使用法、自転車の点検、交通ルールとマナー (3)高齢者 →夜光タスキ(反射材)着用、道路の横断と自転車事故 (4)その他 →(町内会・母の会・安全対策協議会など)老人クラブの集いに参加、近所の老人との交流
- ●指導上の留意点
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・幼児・小学生の交通事故は、道路横断中が多いことを理解させる。 ・ちょっとした不注意が大きな事故につながることに気づかせる。 ・自転車の正しい乗り方の大切さを理解させる。(傘さし運転・二人乗りなどの危険な例) ・歩行者の交差点での横断について討議資料を参考に危険予知・安全行動などの話をする。 ・夜光タスキ(反射材)の着用の重要性を理解させる。
3.グループ討議(15分)
- ◆学習内容
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・街頭活動の体験談を通して新しい指導員を交えてグループで討議をする。 (1)交通安全教室 (2)朝の登校指導 (3)交差点での活動
- ●指導上の留意点
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・事故になりやすいパターン(討議資料) →歩行者の信号無視・車両間からのとび出し・車道通行・自転車の漫然運転・単車の前方不注意 ・交通事故に遭わないようにするための心得などひとりひとりの意見を聞く。 ・グループ全員が発言できるよう配慮する。 ・とび出しの危険性、巻き込み事故の恐ろしさなどを再認識させる。 ・横断歩道の渡り方、信号の仕組みなど、安全を確かめて“青になって”さっさと渡る習慣になれさせる。 ・信号機について、今一度理解を深めさせる。
4.グループのまとめの発表(10分)
- ◆学習内容
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・グループごとに話し合い、まとめを発表する。 (1)Aグループ (2)Bグループ (3)Cグループ
- ●指導上の留意点
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・話し合いをもとに、指導者(リーダー)に問題点についてまとめを発表させる。 ・できるだけ要点のみを中心に発表するよう心掛けさせる。 ・各グループの発表をとりまとめ、黒板に書いておく。
5.本時のまとめ(5分)
- ◆学習内容
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・本時のまとめをする。 →本時学習したことをノートに記録する。 →命の大切さを知る。
- ●指導上の留意点
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・初歩的なミスが原因で事故が起こることを理解させる。 ・本時のまとめを全員で今一度読ませ、各自記録させる。 ・自他の生命の尊重について自覚させる。
この指導事例は月刊誌「交通安全教育」の中の“教育現場ですぐに役立つ展開例”をもとに当協会においてインターネット向けに再編集したものです。詳しくは同誌1997年4月号をご覧下さい。
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