一般財団法人日本交通安全教育普及協会

その11.交通事故の責任と補償(2年)

指導項目

1.事故時には何をするか(10分) 2.交通事故の責任と補償(20分) 3.事故を避ける心と保険制度(20分)

指導のねらい

1.交通事故を起こした時の法律的な責任について理解させる。 2.交通事故の加害者となった場合の被害者に対する賠償責任の具体的な内容を知らせるとともに、自動車保険の概要なども併せて理解させる。 3.交通社会人として交通事故を避ける心構えを持たせる。

-進め方-

1.事故時には何をするか(10分)

◆学習内容

・交通事故が発生した時にしなければならないことを話し合う。  (1)事故の際の運転者等の義務。  (2)負傷者に対する医師の診断の必要性。  (3)現場に居合わせた際の協力や、やるべきこと。

●指導上の留意点

・司会者を指名しておき、司会者を中心に進め、担任は助言者として臨む。 ・高校生が加害者側になる可能性を十分に伝える。  (1)事故再発の防止。  (2)負傷者の救護。  (3)警察官への事故報告。 ・応急処置の技術の向上の必要性を強調する。

2.交通事故の責任と補償(20分)

◆学習内容

・交通事故の責任と補償について調べたものを発表し話し合う。  (1)交通事故の責任について発表する。(刑事・民事・行政処分)  (2)事故による高額賠償例を提示する。*年間の交通事故の損失額を提示してみるのもよい。  (3)加害事故体験者の記録を読み、自分達の考えを話し合う。

●指導上の留意点

・班の報告がしやすいように、事前にプリント作成させる。 ・班単位の報告になるので、班ごとに着席させる。 ・被害者にも加害者にも経済的のみならず精神的にも大きな負担があることを理解させる。

3.事故を避ける心と保険制度(20分)

◆学習内容

・事故を起こさない心構えを確認し、それでも万が一事故が起きた場合の保険について話し合う。  (1)強制保険の補償と限度額。  (2)任意保険の意義。

●指導上の留意点

・準備した資料をもとに、強制保険と任意保険の相違点を理解させる。 ・事故を起こさない心構えが一番大切であることを十分理解させる。

この指導事例は月刊誌「交通安全教育」の中の“教育現場ですぐに役立つ展開例”をもとに当協会においてインターネット向けに再編集したものです。詳しくは同誌1998年2月号をご覧下さい。

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