一般財団法人日本交通安全教育普及協会

その10.高校生が陥りやすい誤った交通意識(2年)

指導項目

1.高校生の心理(10分) 2.高校生の事故例(15分) 3.高校生が陥りやすい交通行動上の危険(25分)

指導のねらい

1.高校生の意識と行動の特性について理解させる。 2.高校生が陥りやすい誤った交通意識を、具体的な例を挙げて話し合わせる中で、望ましい安全意識を再確認させる。

-進め方-

1.高校生の心理(10分)

◆学習内容

・高校生の心理について学ぶ。  (1)自分自身の意識と行動について確認する。  (2)2~3人の生徒が感想を述べる。

●指導上の留意点

・「高校生の交通安全」((財)日本交通安全教育普及協会)P18所載「現代青年の意識と行動」をプリントし、各項目について該当するかどうか確認させる。

2.高校生の事故例(15分)

◆学習内容

・典型的な交通事故例を通して、その原因を分析する。  (1)1事例ごとに、事故発生の要因を話し合う。  (2)事故発生につながった心理的な背景をクイズ形式で考える。

●指導上の留意点

・「高等学校における二輪車に関する安全指導の手引」((財)日本交通安全教育普及協会)P117所載「高校生の事故例」から事故の概要と説明図を選んでプリントするか模造紙に書いておく。 ・クイズ形式の質問を準備する。(例)なぜ赤信号で発進したのか?

3.高校生が陥りやすい交通行動上の危険(25分)

◆学習内容

・各自の過去の経験から、交通事故に結びつきやすい行動をまとめる。  自己点検記入用紙に書く記入したものを発表する

●指導上の留意点

・歩行中、自転車乗用中、二輪車運転中での経験の順に進めるため、記入用紙を各項目別にしておく。 ・記入用紙に書かせる時間はできるだけ短くし、全体の発表時間を多く持つようにする。 ・クラス全体でまとめた危険行動リストを教室に掲示する。

この指導事例は月刊誌「交通安全教育」の中の“教育現場ですぐに役立つ展開例”をもとに当協会においてインターネット向けに再編集したものです。詳しくは同誌1998年1月号をご覧下さい。

一覧へ戻る