一般財団法人日本交通安全教育普及協会

その7.二輪車事故を防ぐにはどうしたらよいか(2年)

指導項目

1.二輪車事故の特徴(10分) 2.二輪車事故を防ぐには(15分) 3.二輪車事故の防止と心構え(20分) 4.まとめ(5分)

指導のねらい

1.二輪車事故が起きる背景には、運転技術の未熟、状況判断の甘さ、安全運転に対する意識の欠如等があることを理解させる。 2.事故が起きやすい場所や天候、時間等を理解させ、事故防止に役立つようにさせる。 3.事故は被害事故だけでなく、加害事故になるケースも多いことを理解させる。

-進め方-

1.二輪車事故の特徴(10分)

◆学習内容

・二輪車事故が起きる原因や状況を統計資料から読み取る。  →二輪車事故の原因となるもの。  →二輪車事故が多く発生する状況。

●指導上の留意点

・教室の机を班別に座れるように配置しておく。 ・警察発表の事故統計資料を使って状態別・原因別事故発生等が分かるようなプリントを作っておく。

2.二輪車事故を防ぐには(15分)

◆学習内容

・二輪車事故を防ぐにはどうすればよいかを班別で話し合う。 ・司会者の指示に従って順番に1分間ずつ、事故原因、事故防止についての自分の意見を述べる。

●指導上の留意点

・資料の読み方を説明し、6人ずつの班に分けて話し合わせる。(司会者1名、書記1名を決める。) ・司会者には、問題の内容に沿った話し合いを発展させながら自由な意見が出るように努力させる。 ・書記には発言の要点をメモするように指示しておく。 ・時間がきたら終了の合図をし、各班の書記に話し合いをまとめさせる。

3.二輪車事故の防止と心構え(20分)

◆学習内容

・各班の発表をもとにしてクラスの意見をまとめる。  →各班の書記が1分間以内で話し合った内容を報告する。  →各班から出された問題について、全員で話し合いをする。

●指導上の留意点

・報告の要点を板書し、重複するものは整理していく。 ・全員で話し合いをする時は、意見の異なる点に焦点を当てると討議が盛り上がる。

4.まとめ(5分)

◆学習内容

・最後に今日のまとめを全員で確認する。

●指導上の留意点

・まとめを板書する。 ・二輪車事故の防止には、危険を理解し安全運転に対する心構えと、自分の運転技術の未熟さを知ることが重要であることを理解させる。

この指導事例は月刊誌「交通安全教育」の中の“教育現場ですぐに役立つ展開例”をもとに当協会においてインターネット向けに再編集したものです。詳しくは同誌1997年10月号をご覧下さい。

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