1.事故が発生する時間や場所(5分) 2.グループ発表(40分) 3.危険予測の重要性(5分)
その3.危険予測で事故は防げる
1.通学路における危険箇所を確認するだけでなく、危険地図を作ることにより、潜在危険を視覚的なイメージへと結びつけさせるようにする。 2.事故が発生しやすい危険箇所や事故状況について話し合う中で、危険を予測することが事故防止にとって重要なことを学ばせる。
-進め方-
1.事故が発生する時間や場所(5分)
- ◆学習内容
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・(注1)事故統計資料をもとに、事故の起きやすい時間や場所を考える。 →通学路の環境 →事故発生の時間帯 →事故類型 (注1)生徒に警察等関係機関で学校周辺の事故発生状況を事前に調べさせたもの。
- ●指導上の留意点
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・高校生の交通事故がどんな時間帯に一番多く発生しているかを考えさせる。
2.グループ発表(40分)
- ◆学習内容
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・自分達が作成した(注2)危険箇所マップを使って、グループ発表する。 →道路環境の説明 →予測される危険 →危険を避ける方法 (注2)班単位で危険箇所や事故多発地点を話し合わせ、事故の発生状況や原因について整理させたもの。 ・グループ別発表の後、内容についての質疑応答を行う。
- ●指導上の留意点
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・マップは模造紙に書かせておく。 ・危険箇所をマークさせ、分かりやすくしておく。イラスト等を書き加えるとなお良い。 ・道路の形状だけでなく、交通量や視界を遮る物等まで言及させる。 ・予測される危険を発表する場合、加害者・被害者の両者の視点からも考えさせる。 ・危険回避の話し合いでは、単に"注意する"に留めず、具体的に述べさせる。
3.危険予測の重要性(5分)
- ◆学習内容
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・危険箇所に共通するものをまとめる。
- ●指導上の留意点
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・危険箇所が予測できること、それにより事故が回避できることを理解させる。
この指導事例は月刊誌「交通安全教育」の中の“教育現場ですぐに役立つ展開例”をもとに当協会においてインターネット向けに再編集したものです。詳しくは同誌1997年6月号をご覧下さい。
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