一般財団法人日本交通安全教育普及協会

その1.通学途上に潜む危険と安全への心構え

指導項目

1.事故事例を身近なものとしてとらえさせる(5分) 2.ヒヤリ・ハット体験の発表と分析(35分) 3.交通安全目標の記入(10分)

指導のねらい

1.高校生も交通社会の一員であることを自覚させ、その役割と責任について考えさせる。 2.日ごろ使っている交通手段の正しい利用の仕方や安全を図るために必要な心構えを理解させる。また公共交通機関を利用する際のマナーやルールについても考えさせる。

-進め方-

1.事故事例を身近なものとしてとらえさせる(5分)

◆学習内容

・プリント読後感を2~3人の生徒が発表する。

●指導上の留意点

・身近な事故事例をプリントして、本時に入る前に予め生徒に配布する。 ・高校入学後のヒヤリ・ハット体験、事故体験を簡単に書かせる。

2.ヒヤリ・ハット体験の発表と分析(35分)

◆学習内容

・高校入学後のヒヤリ体験を書き込み、それをもとに話し合いを行う。  (1)通学経路別グループの話し合い   →自分のヒヤリ体験を発表する。   →同じような体験をまとめそれをグルーピングする。   →その発生原因と防止策を考えてみる。  (2)まとめを全体に発表  (3)全体での話し合い   →ヒヤリ・ハット体験を事故防止にどう生かすか。

●指導上の留意点

・通学経路別にグループ分けをして、各グループで話し合わせる。 ・ヒヤリ・ハット体験を発表した生徒に周囲の状況や直前の心理的な背景まで話させるようにする。 ・公共交通機関利用者については駆け込み乗車や混雑時のことなどにも言及させ、乗車マナーについても話し合わせる。 ・発表された内容を通して全体の話し合いをする際、交通手段別にまとめていくとよい。

3.交通安全目標の記入(10分)

◆学習内容

・自分たちが使っている交通手段を利用するためのマナーやルールを考え、これから取り組む交通安全目標を書く。 ・生徒及び担任保管用の交通安全目標記入用紙を作成しておく。 ・担任は生徒の目標をファイルして、年間の交通安全指導に役立てるようにする。

この指導事例は月刊誌「交通安全教育」の中の“教育現場ですぐに役立つ展開例”をもとに当協会においてインターネット向けに再編集したものです。詳しくは同誌1997年4月号をご覧下さい。

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