一般財団法人日本交通安全教育普及協会

その11.知っておこう、運転免許制度と運転者の責任(3年)

指導項目

1.運転免許取得の条件 2.運転者の責任 3.望ましい運転者になるために

指導のねらい

運転免許制度の意義と運転者の義務と責任を考えさせることによって、将来の望ましい交通社会人としての資質を高める。

-進め方-

1.運転免許取得の条件

◆学習内容

・運転免許取得の基本的なことについて、各班の発表をもとに理解する。  (1)運転免許に関するアンケート集計を聞き、学級の状況を知る。  〈アンケート内容〉   *運転免許取得希望の有無について   *運転免許取得希望の年齢について   *自動車の運転免許の取得方法について   *知っている運転免許の種類について   *事故を起こした時の運転者の義務と責任  (2)運転免許を取得するには、いくつかの条件があることを理解する。   *運転免許の欠格事由   *運転免許の取得年齢   *運転免許の種類   *運転免許の取得方法  (3)なぜ多くの取得条件が設けられているか話し合う。

●指導上の留意点

・運転免許を取ることは多くの生徒が考えているが、その在り方を理解していない生徒が多いことを認識させる。 ・各班で調査した内容を発表させ、運転免許には、多くの種類と年齢等の取得条件があること、また、その条件が設けられている理由を理解させる。

2.運転者の責任

◆学習内容

・交通事故を起こした場合、運転者には3つの責任があることを理解する。  →交通事故の責任と補償について理解する。  *刑事責任:処罰  *民事責任:賠償  *行政処分 →交通事故に伴う悲劇について考える。  *被害者の悲劇  *加害者の悲劇

●指導上の留意点

・交通事故を起こした場合には、社会的な責任がかかってくることを十分理解させる。 ・交通事故に伴う被害者のみならず加害者の悲劇についても十分考えさせ、運転免許に伴う義務と責任について理解させるとともに、強制保険、任意保険についても簡単に触れる。

3.望ましい運転者になるために

◆学習内容

・運転免許制度、運転者の義務と責任を理解した上で、将来どんな運転者になりたいかまとめる。

●指導上の留意点

・「わたしの5年後・・・・運転者として」という形で、まとめさせる。

この指導事例は月刊誌「交通安全教育」の中の“教育現場ですぐに役立つ展開例”をもとに当協会においてインターネット向けに再編集したものです。詳しくは同誌1998年2月号をご覧下さい。

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