一般財団法人日本交通安全教育普及協会

その6.幼児や高齢者を交通事故から守ろう(1年)

指導項目

1.幼児・高齢者の交通事故の現状 2.幼児・高齢者の特性 3.幼児・高齢者の援助・保護の在り方

指導のねらい

幼児や高齢者の心理や行動特性について理解し、幼児や高齢者に対する援助や保護がどうあったらよいかを考え、実行できるようにさせる。

-進め方-

1.幼児・高齢者の交通事故の現状

◆学習内容

・幼児・高齢者の交通事故の現状と傾向を理解する。  →収集記事をもとに、幼児・高齢者の事故の傾向を考える。  →県内及び地域における幼児・高齢者の事故の実態を知る。

●指導上の留意点

・班での調査結果を発表させ、幼児・高齢者の交通事故の特徴を理解させる。  →どんな事故が多いのか。  →どんな時に事故が起きているのか。  →どんな場所での事故が多いのか。

2.幼児・高齢者の特性

◆学習内容

・幼児・高齢者の特性と交通事故の関係について理解する。  →幼児・高齢者の特性について調査した結果を班ごとに発表する。  →幼児・高齢者の持っている特性から起こり得る行動を考え事故との関係を話し合う。

●指導上の留意点

・幼児・高齢者の特性については、身体面、心理面に分けてまとめさせておく。 ・収集記事の事故事例をもとに、特性→起こり得る行動→事故との関係を理解させる。 ・生徒の年齢差別的(エイジズム)発想や言動がなされないよう十分配慮する。 ・高齢者への尊敬の念も持たせるよう仕向ける。

3.幼児・高齢者の援助・保護の在り方

◆学習内容

・中学生として、幼児や高齢者に対してどんな援助や保護ができるかを考え、「私ができる幼児・高齢者への協力3カ条」をまとめる。

●指導上の留意点

・中学生も交通事故の加害者になり得ることを自覚させ、幼児・高齢者などの交通弱者保護の立場に立って考えさせる。

この指導事例は月刊誌「交通安全教育」の中の“教育現場ですぐに役立つ展開例”をもとに当協会においてインターネット向けに再編集したものです。詳しくは同誌1997年9月号をご覧下さい。

一覧へ戻る