1.夜間の走行と危険 2.気象状況と危険 3.環境の変化に応じた安全走行
その3.してるかな、環境の変化に応じた自転車の安全走行(1年)
薄暮時・夜間の危険や気象による環境の変化に伴う危険を理解するとともに、それに対応した安全な自転車走行ができるようにさせる。
-進め方-
1.夜間の走行と危険
- ◆学習内容
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・夕方の薄暮時や夜間の危険について、(注1)調査結果や(注2)実験をもとに理解する。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (注1) ・同じ道路で昼間と夜間での道路環境の違いを調査しまとめる。 ・雨の日と晴れの日の道路状況の違い、自転車の運転状況等を調査しまとめる。 (注2) ・眩惑現象の実験 →眩惑現象とは、ライトの光が目に入り一瞬前方が見えなくなること。3~10秒で回復する。 ・蒸発現象の実験 →蒸発現象とは、ライトとライトの交錯 ・点にあるものが一瞬消えること。 暗幕のある教室を利用し、予め実験する生徒を2~3組選び、他の生徒は実験者の後ろで確かめる。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ →眩惑現象を実験により理解し、対処法を話し合う。 →蒸発現象を実験により理解し、対処法を話し合う。
- ●指導上の留意点
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・調査結果をもとに発表させ、車のライトのまぶしさに焦点を当てて、考えさせる。
2.気象状況と危険
- ◆学習内容
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・雨天時に考えられる危険について、(注1)調査結果をもとに話し合う。 →視界不良 →スリップ →傘差し →聴力低下 →心理状態の低下 等
- ●指導上の留意点
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・歩行者、自転車、自動車のそれぞれの立場から考えさせる。 ・雨天時は互いに見えにくくなっていることに注意させる。
3.環境の変化に応じた安全走行
- ◆学習内容
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・環境の変化に対応して、安全に自転車走行をするために考えなければならないことをまとめる。 →夜間の安全な走行のために →雨天時の安全な走行のために
- ●指導上の留意点
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・環境の変化に対応して安全な走行をするためにはどうしたらよいか、具体的に実践可能な方法を考えさせる。 ・反射器・反射材用品(サイクルリフレクターやリストバンド等)の役割・効用、服の色についても考えさせる。
この指導事例は月刊誌「交通安全教育」の中の“教育現場ですぐに役立つ展開例”をもとに当協会においてインターネット向けに再編集したものです。詳しくは同誌1997年6月号をご覧下さい。
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