1.通学路やスクールゾーン設定の意味 2.登下校時の交通事情と危険性 3.通学路の確認と安全な登下校の仕方
その1.覚えよう通学路、身につけよう登下校のマナー
1.通学路の意義や登下校中の危険について理解させる。安全な通学ができるようにさせる。 2.安全な通学にはどのような心構えと行動が必要かを考えさせ、実践化につなげるようにさせる。
-進め方-
1.通学路やスクールゾーン設定の意味
- ◆学習内容
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・なぜ通学路やスクールゾーンが決められているか、なぜ通学路を利用しなければならないかを班で話し合い、発表する。
- ●指導上の留意点
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・通学路は、他の経路より安全であることを確認させ、通学路の設定基準についても説明する。 ・安全であると過信をしないで、どういう心構えが安全には必要かを分からせるようにする。
2.登下校時の交通事情と危険性
- ◆学習内容
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・登下校時に事故が多いことを理解し、通学マップの作成を行う。→県内・管内中学生の交通事故の実態より、登下校時に事故が多いことを知る。 →通学路調査の結果をもとに、危険箇所・安全施設・標識・標示等の確認をし、通学路マップの作成を行う。 (通学路マップとは、学区通学路図に危険箇所、安全施設等を記入しそれらが一目で分かり、どのように行動すればよいのかが分かるもの。)
- ●指導上の留意点
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・自校の生徒の登下校時の交通事故事例を調べ、その原因を考えさせる。 ・気象条件や時間帯による危険についても考えさせる。 ・登下校時になぜ交通事故が多いのか、その原因を考えさせ、交通事情との関連を理解させる。 ・同一地区生徒同士で話し合わせ、通学路マップを作成させる。また通学路にある安全施設・標識・標示についても指導する。
3.通学路の確認と安全な登下校の仕方
- ◆学習内容
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・通学路の確認をするとともに安全な登下校の仕方について考える。 →自宅から学校までの道順と危険箇所を再確認する。 →安全な登下校の仕方を同一地区生徒同士で話し合う。 →本時の授業、小学校時の登下校態度の自己評価をもとに、“私の安全な登下校3カ条”を考える。
- ●指導上の留意点
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・危険箇所については、なぜ危険かを確認させ、その危険を回避するためにはどのような行動をとらなければならないかを話し合わせる。 ・通学路使用の件は必ず触れさせ、教室掲示をし、継続的な指導に役立てる。
この指導事例は月刊誌「交通安全教育」の中の“教育現場ですぐに役立つ展開例”をもとに当協会においてインターネット向けに再編集したものです。詳しくは同誌1997年4月号をご覧下さい。
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