一般財団法人日本交通安全教育普及協会

その12.凍った道と車の制動距離

指導項目

1.凍った道の危険 2.凍った道での交通事故 3.車の制動距離 4.凍った道での安全な歩行

指導のねらい

車が止まる時には、凍った道では停止するまでの距離が長くなることを理解して、安全に道路の横断などの歩行ができるようにさせる。

-進め方-

1.凍った道の危険

◆学習内容

・凍った道での歩行の危険について話し合う。 →凍った道を歩いていて、「はっ」としたことについて話し合う。

●指導上の留意点

・自分の行動や友達のことと合わせ車の危険についても考えさせる。

2.凍った道での交通事故

◆学習内容

・凍った道では、どんな交通事故が考えられるか、話し合う。

●指導上の留意点

・予想される交通事故を考えさせるとともに、「スリップ」や「制動距離」による実際の事故事例を話して聞かせる。

3.車の制動距離

◆学習内容

・凍った道での車の制動距離について考える。  →車の制動距離について話し合う。  →車の制動距離は凍った道ではどうなるか考える。

●指導上の留意点

・既習の「制動距離」を想起させる。 道路のようすと車のスリップ(時速40Kmの場合) *氷の上では120mくらいすべる。

4.凍った道での安全な歩行

◆学習内容

・凍った道での安全な歩行はどうしたらよいか考える。

●指導上の留意点

・凍った道では、車の動きをふだんよりも十分に確かめ、車との安全な距離を保つようにさせる。

この指導事例は月刊誌「交通安全教育」の中の“教育現場ですぐに役立つ展開例”をもとに当協会においてインターネット向けに再編集したものです。詳しくは同誌1998年3月号をご覧下さい。

一覧へ戻る