一般財団法人日本交通安全教育普及協会

その4.自転車の交通安全教室(正しい乗り方ときまり)

指導項目

1.自転車の事故(10分) 2.安全な走行(15分) 3.点検と手入れ(10分) 4.本時のまとめ(5分)

指導のねらい

・飛び出し事故がどんな時に起こりやすいかについて考えさせ、安全に行動できるようにさせる。 ・自転車の正しい乗り方の基本的なきまり、安全な走行の仕方、点検、整備などについて理解させる。

-進め方-

1.自転車の事故(10分)

◆学習内容

・自転車の事故について話し合う。  (1)飛び出し事故  →車や物の陰から  →狭い道から大通りへ  →ボールを追いかけて  (2)自損事故  →よそ見をして前の電柱などに衝突する。  →運転を誤り道路の溝に落ちる。  →落ちていた缶に乗り上げて転倒する。

●指導上の留意点

・"ヒヤリ"とした経験や、聞いた事故の話を思い出させて発表させる。 ・交差点や狭い道から広い道に出る時など、一時停止と安全確認が大切なことを分からせる。

2.安全な走行(15分)

◆学習内容

・自転車の安全な乗り方について話し合う。  →発進と停止  →通行区分  →正しい走行の仕方の話を聞く(スライドまたはOHP映写)

●指導上の留意点

・自転車での歩道の走り方を指導する。 ・発進・停止をした今までの経験を発表させ、正しい仕方を考えさせる。 ・発進する時は、道路の左端で、自転車の左側から乗り、後ろと前の安全を十分に確かめてから発進する。 ・停止する時は、前後の安全を確かめて停止し、自転車の左側に降りる。 ・四つ角での事故が多いので、直進・右折・左折する時の一時停止と、右左と前方・後方の安全確認をすることを教える。

3.点検と手入れ(10分)

◆学習内容

・自転車の安全点検の仕方について話し合い、記録カードに記入する。

●指導上の留意点

・点検する時は、故障しやすい箇所を見落とさないようにさせる。 ・自転車は時々点検の必要があることに気づかせるとともに、実際の点検の仕方を教えてカードに記入させる。 ・自転車に乗った後は、泥やほこりを落とし、油さしをするように指導する。

4.本時のまとめ(5分)

◆学習内容

・自転車の正しい乗り方について学習したことをノートにまとめる。

●指導上の留意点

・各自のノートに要点を中心にまとめさせる。

この指導事例は月刊誌「交通安全教育」の中の“教育現場ですぐに役立つ展開例”をもとに当協会においてインターネット向けに再編集したものです。詳しくは同誌1997年7月号をご覧下さい。

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