一般財団法人日本交通安全教育普及協会

その9.自転車の安全点検

指導項目

1.整備不良の自転車に乗った時の危険 2.ブレーキが効かない自転車に乗った時の危険 3.自転車の安全点検

指導のねらい

自転車に乗る前に、自転車のどこをどのように安全点検したらよいか理解させ、整備された自転車の乗用を習慣化させる。

-進め方-

1.整備不良の自転車に乗った時の危険

◆学習内容

・ブレーキなどが効かなかったら、どんな事故になるか話し合う。  →ブレーキが効かなかったら  →ハンドルがぐらぐらしていたら  →タイヤの空気が抜けていたら  →ベルが鳴らなかったら

●指導上の留意点

・児童の経験をもとに、またはスピードを出していて、事故に遭いそうになることを想起させながら話し合わせる。

2.ブレーキが効かない自転車に乗った時の危険

◆学習内容

・ブレーキが効かない自転車に乗った時の危険について考える。

●指導上の留意点

・作文を読み、その危険について考えさせる。 -作文----------------------------  ぼくは、自転車のブレーキが少し効かなくなってきたのを、「まだ、だいじょうぶ」と思って、そのまま乗っていました。学校から帰って、友達の家に行くため、ゆるい坂を走っているとだんだんスピードが出てきました。前に車が見えたので、ブレーキを強くかけても止まらないのでびっくりして、ハンドルをきるとふらついてガードレールにぶつかり止まることができました。ぶつかった時、ひざを少しぶつけましたが、もし止まらないで車にぶつかっていたらと考えると、ブレーキを早くなおしておけばよかったと思いました。 -------------------------------

3.自転車の安全点検

◆学習内容

・安全点検は、どこを、どうすればよいかを考える。

●指導上の留意点

・実物の自転車で点検箇所を考えさせ、点検の仕方を確認させる。 ・下校後、自分の自転車を点検するように指導する。

この指導事例は月刊誌「交通安全教育」の中の“教育現場ですぐに役立つ展開例”をもとに当協会においてインターネット向けに再編集したものです。詳しくは同誌1997年12月号をご覧下さい。

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