高速道路における事故
事故の概要
夜間の雨の日、大型貨物車で高速道路の追い越し車線を走行していたAさんは、突然、前方に斜めに停止している乗用車を発見した。Aさんはあわててハンドルを右に切り、停止していた乗用車との衝突をなんとか回避したものの、中央分離帯付近に立っていたこの車両の運転者であるBさんに気づかず、Bさんと衝突してしまった。Bさんは頭を強く打ち死亡した。
事故の原因
Aさんが漫然と走行し、事故で停止していた乗用車に気づくのが遅れたことが事故の原因である。Aさんによれば、前を走行する車を見ていたが、そのほかのことにはあまり注意を払っていなかったという。 事故に遭って自分の車が動けなくなったBさんが、安全な場所に避難していなかったことも、事故の被害が大きくなった原因であるといえる。
この事故から学ぶこと
高速道路は快適に走行できるので、安心して走行しがちであるが、注意を怠って走行すると思わぬ事故に遭うことがある。 また、万一事故に遭ったり、故障するなどして車が高速道路上から動けなくなった場合は、柵の外に出るなどして、安全な場所で救助を待つようにしたい。車内に残っていたり、道路内にとどまっていると後続の車に衝突されることがあるので大変危険である。
No.395 1999年 3月号
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