一般財団法人日本交通安全教育普及協会

夜間に発生した二輪車同士の事故

事故の概要

夜9時過ぎ、高校生のA君は大型二輪車を運転し、幹線道路を右折しようと交差点内に進入した。対向車線から二輪車が接近していたが、A君は先に右折できると判断し、右折を開始した。ところが、対向車は、A君が考えたよりも交差点の近くまで接近していた。二輪車を運転していたBさんは、右折するAさんの二輪車を見て急ブレーキをかけたが2台は衝突した。

事故の原因

A君が対向車に関して速度と距離の判断を誤ったのが事故の原因である。Bさんのほうも、A君の二輪車が右折するとは予測していなかったようである。2人とも事故発生場所の交差点はよく通行する場所であったという。

この事故から学ぶこと

夜間においては、対向車のヘッドライトを主な手掛かりとして、対向車の速度や距離を判断する。昼間より手掛かりが少ないため、対向車の速度や距離の判断が難しい。相手の車が二輪車の場合は、とりわけ、判断を誤りやすいと言える。交差点を通過するときは、二輪車を見落としていないかに注意するとともに、自分が二輪車を運転しているときは、自分が見落とされている危険を考えながら走行すべきである。

No.427 2001年 11月号

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