暗くなってから発生した歩行者横断中の事故
事故の概要
金曜日の夜、Aさんは、往復4車線道路のバスベイに乗用車を停車させた。Aさんは、自分の車で友人たちを送っていく途中だった。友人の1人をバスベイで降ろして、車を発進させたところ、次の交差点の信号が青であったため、Aさんは、車をさらに加速させた。そのとき、Aさんは、進行方向の右側から、道路を横断中のBさんに気がついた。Aさんは、回避措置をとる間もなかった。乗用車とBさんは衝突した。
事故の原因
Aさんが、次の交差点の信号機に気をとられ、直前の様子に注意を払わなかったことが事故の原因である。また、この道路は歩行者横断禁止の場所であった。横断が禁止されている危険な場所で、横断を試みたBさんの行動も事故の原因であると言える。
この事故から学ぶこと
秋から冬にかけての夕暮れから夜間は、交通事故の発生が多くなる時期である。とくに、歩行者事故と自転車事故の発生が多い。この季節は、人の移動や自動車の交通量が多くなることに加えて、日没の時刻が早くなることが事故多発の背景にあると考えられる。車を運転する人は、いつもの季節よりも、歩行者や自転車の存在に注意を払って運転する必要がある。また、夕方以降、道路を歩いたり、自転車で通行する場合は、自動車の動きに注意するとともに、道路を横断するときは、安全な場所で横断するように心掛ける必要がある。
No.452 2003年 12月号
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