信号見落としによる小学生の自転車事故
事故の概要
午後3時過ぎ、Aさんは軽自動車を運転して出先から事務所に戻る途中であった。片側1車線の道路を進行していたところ、前方に赤信号が見えたため一度減速したが、信号が青に変わったので加速して交差点に接近した。Aさんが交差点に進入したところ、交差する細い道路から自転車に乗った小学生のB君が交差点に進入してきた。Aさんは急ブレーキをかけたが間に合わず、軽自動車と自転車は衝突した。衝突の衝撃により自転車は転倒し、B君は頭部を負傷した。
事故の原因
B君が赤信号にもかかわらず、道路を横断しようとしたことが事故の原因である。B君は交差点に信号機があることを知っていたが、事故当時は遊びに夢中になっていて、信号のことが頭になかったらしい。B君の家は事故発生場所から100mも離れていないところにあり、B君は毎日、この場所を通行していたという。
この事故から学ぶこと
子どもは遊びに夢中になると、他のことに注意が回らなくなる。遊びながら、あるいは、ふざけながら道路を通行していると、本人は全く意識しないうちに危険な行為をしていることがある。道路で遊ばないように、また、道路を通行するときに、遊んだり、ふざけたりしないように指導することは大変重要である。
No.433 2002年 5月号
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