一般財団法人日本交通安全教育普及協会

その5.家族ぐるみの交通安全教室

指導項目

1.道路の渡り方 2.交通標識パレード 3.交通安全球入れゲーム 4.車の仕組みと交通事故の恐ろしさ

指導のねらい

・横断歩道を利用して安全に横断できるようにさせる。 ・信号の正しい見方や利用の仕方について理解させる。 ・交通標識の意味を理解させる。(例:歩行者専用、自転車及び歩行者専用、横断歩道、自転車横断帯) ・急に道路に飛び出すことは危険であることを知らせる。

-進め方-

1.道路の渡り方

◆学習内容

・交通指導員から正しい横断の仕方について話を聞く。  →安全横断3つの約束   ①横断は手を上げて、待つ。   ②右、左、確かめる。   ③もう一度、右、左よく見て、渡る。

●指導上の留意点

・横断歩道を正しく渡るように心掛けさせる。  →信号をきちんと守っているか。  →注意信号になったら1回待つ習慣がついているか。  →押しボタン式信号の正しい利用の仕方を具体的に示して分からせる。 ・飛び出し、横断歩道外横断、斜め横断などの事故が多発していることを話す。

2.交通標識パレード

◆学習内容

・図解と文字説明のプラカードで交通標識を覚える。  →横断歩道  →安全地帯  →歩行者専用  →一時停止  →駐車禁止

●指導上の留意点

・グランド東西両方からプラカードを掲げて中央に向かって入場する。 ・母の会役員がプラカードを持って中央に入場、司会の警察官の説明で進行する。

3.交通安全球入れゲーム

◆学習内容

・赤、青、黄の三色の球入れゲームをする。  →右手に球をそれぞれ持って入場し、赤、青、黄の球入れのかごを中心にまるく円に沿って立ち止まる。

●指導上の留意点

・ゲームについて説明する。  →3組に分かれる。 赤組・・・・・幼児、小学生30人 青組・・・・・保護者、PTA役員30人 黄組・・・・・高齢者、学校教職員30人 ゲームは2回実施する。(1回目A班90人、2回目B班90人とする。)

4.車の仕組みと交通事故の恐ろしさ

◆学習内容

・警察官の話(車の仕組みと交通事故の恐ろしさ)を聞き、公開実験を見る。  →車はすぐに止まらないことを理解する。  →飛び出しの危険を理解する。

●指導上の留意点

・警察官の司会で車の停止距離等について説明を加えながら、実験を進行する。 ・車の停止距離の実験を通して、車はすぐに止まらないことに気づかせ、走行している車に気をつけるようにさせる。  →車の速さ40km/h、急ブレーキをかけてもすぐには止まらない。(止まるまでに、22m位かかる。) ・ダミー人形や自転車を使った衝突実験を通して、飛び出し事故の恐ろしさを理解させる。

この指導事例は月刊誌「交通安全教育」の中の“教育現場ですぐに役立つ展開例”をもとに当協会においてインターネット向けに再編集したものです。詳しくは同誌1997年8月号をご覧下さい。

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