一般財団法人日本交通安全教育普及協会

その3.原付運転者講習会

指導項目

1.原付に関する事故事例 2.原付に関する交通法規 3.交通ルールとマナー 4.まとめ 5.模範パレード

指導のねらい

1.原付の多発事故原因と、事故防止についての方法を理解させる。 2.交通法規について理解を深めさせるとともに、安全運転に努めさせる。 3.原付を運転する時の交通ルールの遵守、マナーの向上に努めさせる。

-進め方-

1.原付に関する事故事例

◆学習内容

・原付の起こした事故事例を取り上げ、事故を防ぐ方法について話し合う。  →走り慣れた道路での事故。                →雨天時の事故。

●指導上の留意点

・具体的に詳しく話すとともに、OHPを利用し、その中に交差点などの信号機も記入すると効果がある。 ・毎日走り慣れた道路での交通事故における油断や甘さを指摘する。 ・運転はいつも自重することを今一度気づかせる。 ・雨天時のスリップ事故、車はすぐに止まらないことを理解させると同時に、原付(二輪車)の転倒に注意させる。

2.原付に関する交通法規

◆学習内容

・原付に関するの交通法規について話を聞く。  →ヘルメットの着用  →2人乗りの禁止  →スピード制限  →交差点の右・左折の仕方  →道路の通行帯

●指導上の留意点

・原付について交通法規(道路交通法)を理解させる。  →ヘルメットは必ず着用し、あごひもをきちんとしめるようにさせる。  →原付は2人乗りをしてはいけないことを理解させる。  →制限速度最高30km以下と決められていることを理解させる。  →標識による右折の場合(二段階右折交差点)、信号に従って通行することを理解させる。  →道路の左端を通行するように気をつけさせる。

3.交通ルールとマナー

◆学習内容

・グループに分かれて交通ルール、交通マナーについて話し合う。  →歩行者について  →自転車について  →原付について  →自動車について

●指導上の留意点

・道路は、多くの人が譲り合って使用する公の施設であることを理解させる。

4.まとめ

◆学習内容

・交通ルール、マナーについてグループで話し合ったことを発表する。

●指導上の留意点

・歩行者も、自転車利用者も、車を運転している人もみんな人命の尊さを知り、交通法規を守り、自分本位でなく譲り合う心が大切であることを知らせる。

5.模範パレード

◆学習内容

・後日、日程を決めて原付で町内をパレードする。 発進→走行(右折、左折)→一時停止→停止

●指導上の留意点

・安全確認を忘れないようにさせる。

この指導事例は月刊誌「交通安全教育」の中の“教育現場ですぐに役立つ展開例”をもとに当協会においてインターネット向けに再編集したものです。詳しくは同誌1997年6月号をご覧下さい。

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