一般財団法人日本交通安全教育普及協会

その6.危険が潜む交差点、魔の時間帯

指導項目

1.道路環境による事故発生状況(10分) 2.事故状態別の時間帯比較(10分) 3.班別討議(15分) 4.全体討議(15分)

指導のねらい

1.道路環境による事故件数を比較させ、特に注意する場所を考えさせる。 2.事故状態別でどんな時間帯に事故が発生しているかを比較させ、事故多発時間帯の事故発生原因を分析させる。 3.グループ討議により、交通事故を防ぐために何をしたらよいかを考えさせる。

-進め方-

1.道路環境による事故発生状況(10分)

◆学習内容

・どんな道路で事故は発生しているかを調べ、まとめる。  →歩行者は横断中、二輪車、自転車は交差点での事故が多いことを知る。  →起伏のある道路、雨天時の事故件数の増加等について調べる。

●指導上の留意点

・道路形状が分かるように、図解したものをプリントか板書で示す。 ・交差点での事故が圧倒的に多いことに気づかせる。 ・例示した道路環境以外にも事故の起きやすい箇所を生徒に尋ねる。

2.事故状態別の時間帯比較(10分)

◆学習内容

・歩行者、二輪車、自転車の事故における時間帯での特徴を理解する。  →統計表、グラフを見て、事故が発生する原因を考える。

●指導上の留意点

・状態別により、事故の発生する時間帯に特徴があることを理解させる。 ・話し合いがスムーズに進むように、各班ごとに司会役をあらかじめ指名しておく。         

3.班別討議(15分)

◆学習内容

・テーマごとにグループを作り、それぞれのグループで自分の書いた記録用紙をもとに討議する。

●指導上の留意点

・テーマは  →「事故の発生しやすい道路環境」  →「時間帯による事故発生率」  →「事故状態別でこんなに違う時間帯」などとする。

4.全体討議(15分)

◆学習内容

・班で話し合った結果を発表し、全体の意見としてまとめる。  →まとめたものを各班で模造紙に記入し教室に掲示する。

●指導上の留意点

・話し合いの結果を報告する記録係を決めておく。 ・班別討議の後、全体討議を経て、最終まとめをさせる。

この指導事例は月刊誌「交通安全教育」の中の“教育現場ですぐに役立つ展開例”をもとに当協会においてインターネット向けに再編集したものです。詳しくは同誌1997年9月号をご覧下さい。

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