一般財団法人日本交通安全教育普及協会

その5.自転車乗用の安全

指導項目

1.小学生の交通事故 2.一時停止を怠った時 3.一時停止の仕方 4.ブレーキの点検 5.学習のまとめ

指導のねらい

自転車乗用中の事故の実態について理解し、日ごろの自転車の乗り方を反省し、規則を守ることができるようにさせる。

-進め方-

1.小学生の交通事故

◆学習内容

・歩行中の事故と自転車乗用中の事故の発生件数を調べる。  →自転車乗用中の事故の多いわけを考える。 ・どんな場合に自転車乗用中の事故を起こしやすいか考える。  →自分の経験などを話し合う。

●指導上の留意点

(注1)グラフ「小学生の交通事故」をもとに、学級の自転車乗用の実態をとらえる。 (注1)「小学生の交通事故」(東京都内)(平成7年中警視庁調べ)

2.一時停止を怠った時

◆学習内容

・一時停止をしない時の危険について考える。  →どんな事故になるか話し合う。  →相手にけがをさせる場合もあることを考える。

●指導上の留意点

・自転車乗用中の事故で最も多いのは、"一時停止"を怠った時であることを強調し、"一時停止"を中心にして授業の展開を図る。

3.一時停止の仕方

◆学習内容

・安全に一時停止ができる方法を話し合う。→運転中に気をつけることを考える。

●指導上の留意点

・特に、スピードを出さない、いつでも止まれるように無理をしないことを強調する。

4.ブレーキの点検

◆学習内容

・ブレーキが整備されていない時にはどんな危険があるか話し合う。  →自分の自転車のブレーキの整備状態を下校後点検することを確認する。

●指導上の留意点

・ブレーキ点検カードを作成させる。

5.学習のまとめ

◆学習内容

・一時停止をしなけらばならない場所では必ず一時停止を行い、安全に走行することを確認し合う。

●指導上の留意点

・本時の学習をもとに、定期的に話し合い、"一時停止"が守られているか確認をする。

この指導事例は月刊誌「交通安全教育」の中の“教育現場ですぐに役立つ展開例”をもとに当協会においてインターネット向けに再編集したものです。詳しくは同誌1997年8月号をご覧下さい。

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